億万色Love
まだ周りではざわめきがおさまらない中
カゴ3つがパンパンになったとこで
「これで最後」
やっと終わった。
「こんなにたくさん…‥どうやって持って帰るのよ‥」
「手で持ってかえる」
「分かってるけど、ムリ!!」
店員さんから握手を迫られながらも、なんとか会計も済んだ
"彼女じゃないでしょ‥"
"まさか〜‥"
"似合ってないよ"
時々聞こえてくる、私に対しての陰口なんて無視した
似合ってほしくなんかないよ!
そそくさとスーパーを後にした二人
5つの袋を分けて持った
もちろん私が2つね。
来た道を歩いて帰る
少し間を開けて、私が陽介くんの後ろを付いていく形になる‥
「あんたさ‥なんで"ナナ"って呼ばれてんの?」
「苗字が七元だから」
「普通、下の名前だろ」
「知らないよ‥気づいたらそう呼ばれてたんだもん」
「ふーん」
なによ‥急に
私の名前なんて興味ないくせにさ‥
ぁあ!!!!
そんなことより‥
「ねぇ!」
私は昨日の怒りを思い出し、思いっきり叫んだ
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