億万色Love
あーぁ。
確か、判定がAじゃないと試験受けなきゃいけないんだよね?
亮って私たちより低かったんだ…
私と香留は、おじさんから前に聞いていたから理解できるてるけど、
亮の頭の上にはハテナマークが浮かんでいた
「でも君…」
おじさんは笑顔になった
「英語がSSだ。だから平均がAになる」
SS……?!
ってすごいの?
私と香留は顔を見合わせて首を傾げた
「あの…どういう意味ですか?判定って…」
「君のA大の成績を見ているんだよ。でもなんで専門の理数が悪くて、関係のない英語がここまで良いんだ?」
「え…あぁ…それは〜」
亮がチラッと私を見た
すると横で香留が私の耳元で呟いた
「ナナのためだよ。大学卒業したら同じ職業に就くために、ひっそり頑張ってたんだってさ」
「えっ?!」
「なんか、クラスの子からすると、四年になったらナナのクラスに編入するって言ってたらしいし?」
「?!」
目を見開き亮を見た
なぜか照れ笑いをする亮に私はため息をもらした
そんなことまで考えてたんだ……
"SS"がどのくらいのレベルか知らないけど、おじさんが笑顔になるくらいだからな……
すごい努力をしてきたんだと思う
………でも
………誰がどう考えたって、やり過ぎでしょ?!
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