億万色Love
「俺って……ストーカーに近いことしてるなぁって…」
「…あぁ」
「でもナナのそばにいたいし、離れたくない。ずっと一緒にいたいって思うからさ…」
なんでそんなこと平気で言っちゃうかな……
困るんですけど……
「私…きっと亮の気持ちに答えることはできないと思う。…っていうか、絶対に良い返事はできない。前にも言ったけど……」
「それでもいいよ。今が楽しかったら、このままでいい」
「……」
亮の存在を邪魔なんて思ったことは一度もない
そりゃ、困った時はたくさんあったけど、邪魔だとは思わなかった
香留がいて、亮がいる
その空間がすごく好きだったりするんだ
それに亮の想いも、そんなに嫌じゃない自分もいたり……
でも亮に対して特別な感情はなく、友達として、親友としての感情が私の中で亮に対しての親しみをつくるんだ
香留も亮も、それを理解してくれてる
だから今の空間が成り立っている…
三人の友情が成り立っているんだよね
「ほら、授業が始まるよ。」
「え?もう?」
嫌そうな顔をする亮に私は一拳上げた
「いって…っ」
「なに嫌な顔してんのよ!もう後戻りはできないんだから、頑張んなさいよ!!」
「は、はい…」
.