億万色Love



でも…


「父さん…私、S大なんて無理に決まってるよ。連は大丈夫でも、私なんか受かるわけないもん。転校っていっても一応試験はあるんでしょ?」


父さん…


私を信じてくれてるのは嬉しいけど、そこはきちんと私の頭の中を理解してほしいよ…‥



「大丈夫だ。その知り合いが推薦してくれてるから試験はない。早速二人とも月曜日から普通に登校だぞ」


「知り合いの…推薦…?」

「あぁ」



なんだかよく分からないけど、父さんの知り合いはものすごくすごい人なんでしょうか…



……って、え…?


…‥んん?!




「ちょっと待って‥!!月曜日からって、もうA大には行けないの?!」



今日は金曜日


土日は休みだし、月曜からって………


「もう手続きは済ましてるから心配ない。お前らには本当に迷惑をかけるが、違う環境にもすぐ慣れるさ。みんなで頑張ろう。な?」



うそでしょ…‥


せめて転校する前に言いたかったな‥香留たちに


このこと知ったら何て言うかな‥


連は鼻歌をうたいながら、教材を持ってはしゃいでる



はぁ…


もぉ嫌ぁ〜‥





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