億万色Love
昼休み…
「誰それ。知り合い?」
香留と亮と3人で、私が見つけたグラウンドの横のベンチで昼ご飯を食べる
そして、矢島華子の話をした
「知り合いじゃないよ。クラスが同じなだけで、話したこともない」
「じゃあ、なんで急に…」
「…さぁ」
すると亮が食べていたパンを置いて、私を心配そうに見つめた
「な、なに?」
「それ、告白かもよ?」
「「………はい?!」」
思いもよらない亮の言葉に、私と香留は声を揃えて叫んだ
「告白?!バカじゃないの!!相手は女だよ?」
香留がそう言って、亮の頭を軽く叩いた
「いや、最近多いみたいだし?女が女を好きになったりすんの」
「聞いたことないから…。まず有り得ないし」
「分かんねぇじゃん。ナナだったら十分に有り得ると思うけど。何を隠そう、俺が惚れた女だからな♪」
「「…………」」
なぜか自信満々な亮の態度に私たちは唖然とするしかなかった
「…ナナ、早く食べよ」
「うん」
「っておい!無視すんな!!」
「へぇ〜」
「へぇ〜、ってなんだよ!」
「へぇ〜」
「……俺って最近、ちょー惨めじゃね?」
「へぇ〜」
「………」
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