億万色Love




「なんで私なの?もっと仲の良い子に頼んだ方がいいんじゃないかな」

「他じゃダメなの!あなたじゃなきゃダメなの!」

「ダメって…。私たちそんな仲良くもないし、話したのだって今日が初めてじゃん」

「だから、今から友達になるの♪」
「……は?!」


そして、矢島華子は一気に作戦を話し出した


友達になって、私から亮に矢島華子を友達だと紹介する

そして矢島華子の存在を亮に覚えさせる

徐々に私が矢島華子を亮にアピールし、亮の気持ちを掴もう………という作戦だ。

私に好意を寄せてる亮なら、私の押しが一番効く

それが矢島華子の全ての狙いらしい


「さっきの間で考えたんだけど、結構いいと思わない?」


自信満々な笑顔を向け、どこか楽しそうな矢島華子

その自信はどこから…?


悪くはないけど、すごく単純でバレバレな作戦のような気もする…

もはや、作戦って言うほどのものでもない


「…それで、いつ亮に告白するの?」

「それはまだ分からない。遅くなるかもしれないし、もしかしたらすぐに告白できちゃうかもしれない。津上くんが私のことを気に入ってくれるのが早ければ、私の告白も早くなるってわけ。欲を言えば、津上くんからの告白も有り得なくはないよね」

「あぁ…そう。…それで大丈夫?」


ほんと、その自信はどこからきてるの…?




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