億万色Love



「ナナ!」


大学前のバス停で立っていると、後ろから私を呼ぶ声がし振り返った


「香留!?」

「話、もう終わったの?」

「うん。で、なんでいるの」

「ん?まぁ…気になって。帰るに帰れなかったの」

「ずっと待ってたの?」

「まぁね。あ、亮はちゃんと帰したよ。そこはご心配なく!」

「ああ…うん」


矢島華子と話してた時間はそんなに長くなかったけど

こうやって待ち伏せされたのは初めてだったから、なんか新鮮な気持ちになった


「それで、何だったの?」

「ん?」

「ん?じゃないよ。女の子の話!何の話だったの?」

「あぁ」



矢島華子の話、香留にしてもいいのかな…‥


直接、香留が関係する…ってワケでもないけど


でも

私たち3人は何年も共にしてきた仲間なワケで……


香留に話して、一緒に協力してもらうっていうのは……十分可能?


きっと矢島華子は、亮と付き合えれるのなら、香留が作戦に協力することに大賛成のはず




………ってことで話しました




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