天使な執事と悪魔な執事
「あ、はいっ!?宜しくお願いします。私は佐伯 伊織っていいます」


アタシは握った手を放そうとしたんだけど…和樹さんが手を掴んだまま放そうとしなかった。


「お嬢様…手がカサカサしてるなぁ。苦労してたんだなぁ」


アタシの手を擦りながら涙ぐむ和樹さん。


恥ずかしいから放してほしいんだけどなぁ。


「あ、あの~和樹さん…そろそろ」


放して欲しいと言おうとしたアタシより先に動いたのは翡翠さん。


翡翠さんは和樹さんの手を離して、いきなり和樹さんの 頬を引っ張った。


い、痛そう。


「翡翠…痛いがな…。」


翡翠さんはその言葉にニッコリ笑っているだけ。
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