天使な執事と悪魔な執事
紅茶を飲み終わる頃…アタシはとても大事な事を思い出した。


パパとママの位牌を持ってこなくちゃいけない…


学校で急に拉致?…誘拐?…連行?されたから何も持ってきてはいない。


それに、友達の成美にも…何も言わずに来てしまった、心配してるかもしれない。


“家に戻りたい”とお願いしてもいいのかなぁ…


悩みながら、横に立っている琥珀さんに視線を移したら…その視線に気づいてくれた琥珀さん。


「どうした…?お嬢様…?頼み事か?」


気づいてくれた…?お願いしてもいいよね…


「あ、あの、私が今まで住んでいたアパートに一度戻りたいんです…大事な物があるので」


“成程…”そう呟いた琥珀さんが翡翠さんに声をかけた。
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