創作小咄集
普通のOLであるヒトミは悩んでいた。

付き合っている彼氏であるアキラがクリスマスにプロポーズしてくれそうなのだ。

もちろん喜んでお受けするつもりだが、こちらからも何か気の利いた事をしたい。

そこで思いついたのが、その日ヒトミが作る事になっている料理でサプライズだ。

ヒトミは同僚の日系ロシア人イワン・ペリャーエフ・タナカに彼がいた地方の結婚式でよく食べられる料理を習った。

サプライズにするつもりだからアキラには嘘をついてまで時間を作った。

(きっと喜んでくれる)

ヒトミは微笑んだ。
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