待っていたの
「とにかく、女性がいいと言わないといかがわしい事はダメですからね?」

そう注意をして、白夜の方を向く。


ビクッと白夜の体が揺れた。

「陛下、借りてもよろしいですか?」

「あ、ああ……」

「ほどほどになさってください、お邪魔しました」



「プッ……アハハ、白夜っ」

これまでにないほど笑う、黒麗に眉間のシワが寄る白夜。

「陛下、姫からは許可いただいてますから……」

そんなにびびらなくても、と栄達が言う。



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