待っていたの
「うるさい!」

どこか悲しげに、恥ずかしげに言った白夜。


「彩まったく気にしてないじゃないか、女性の意にそわぬ事はダメだって?」

「興がそれた、去れ……」

女をシッシと追い払う。
もう用はないという風に

「わざと彩に知らせたのかい?」

「…………。そうだ」

ブスッと拗ねた様に、左を向き腕を組む。


白夜は、彩がどんな反応をするか見たかったらしい、その反応の子供っぽさに開いた口が塞がらない。
< 186 / 243 >

この作品をシェア

pagetop