ブルービースト
そのリシアの言葉がこれ。
「これが普通だからよおぉ~」
「……………………。」
ユノはこの人達に話が通じないことを改めて痛感した。
「めんどくさいなぁ…」
それからしばらくして。
そんな言葉をボソリと呟きながら渋々手を動かすブロードが、隣のユノに睨まれながらもやっと仕事の半分を終わらせた。
ユノは素早くそれを受け取ると確認をする。
「出来るじゃないですか。その調子でさっさと終わらせて下さい」
「う~ん、そうしたいのは山々なんだけどリシアが邪魔だ」
ユノの冷めた発言にとっくに慣れたブロードは、そう言うと自分の背中にのし掛かるリシアを指差した。
ちなみにリシア熟睡中。
豊満な胸が背中に当たるがこれも慣れているのか、ブロードは大して気にもせずにただ邪魔扱いをしただけだった。
一方レイツ達は離れた場所でポーカーなんぞをやっている。
……いつ仕事をしているのかは謎。
「……なら退けたらどうですか?」
「それもめんどくさいなぁ~。リシア何気に重…グハッ」
眠っている筈のリシアの浮いた足がブロードの脇腹に入った。
しばらくブロードは机に突っ伏して痛みに呻いたとか。