ブルービースト

「じゃ、俺は中央にいて司令官として頑張るからお前らも頑張れ」



アサギがそう言って一階で別れる。



ブロード達はそのまま外に出ると、ヘリコプターに乗り込んだ。



ルビアニス軍の移動手段は、戦闘機か戦車かヘリコプター。


ヘリコプターは戦闘には使えないが、重い他二つに比べると結構早く目的地へ着けるのだ。




「じゃ、いきますよ」


操縦するクリスがそう声をかけて運転を始めた。


ヘリコプターは上へ上へと登っていく。



それが前進する前に、ブロードがふと思い出したように一言。




「ユノ、シートベルトきっちり締めといて。落とされるかもしれないから」


「え」




しばらくして、ユノはその言葉の意味を知り忠告に従っていて良かったと心から思うのだった。





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