ラスト プリンス


 とろけてしまいそうになりながら、返事をするあたしにこれまた眩しい笑顔。

「賭け、頑張ってね。楽しみにしてるよ」

「もちろんっ。コロッとオトしますよ」

「逆にオトされないように」

 クスクス笑うカイさんに付いていき応接室を出た。

 応接室から出てから、隠し扉の向こうにあった階段を上り二階へ。

 階段を上った先には、白い枠にはめられたガラス扉。

 その扉の向こうは、柔らかい光りに包まれていて温かい雰囲気が漂っている。

「……社長、室……?」

「そういうことになるかな」

 この社長室には、やはり白いデスクが窓際にひとつにここから左側にもうひとつ。

 右端の方に黒いソファーが合い向かいに二つ置いてあり、それらは色が違うだけで応接室にあったものとデザインやサイズは同じだと思う。

「そこ座ってー」

 黒いソファーを指差すカイさんに従い、ソファーに腰を下ろしたのと同時くらいに。

 ガチャリ、と今入ってきた扉が開き耕太が入ってきた。


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