【続】俺様王子と秘密の時間


身振り手振りつけて大袈裟に説明してるのに、何故かだんだん虚しくなっていく。



「なに?それが理由か?」

「そう、だけど……」

「ふーん」


軽やかに机の上から降りる。

なにがオカシイのよ?



「前から聞き捨てならねぇんだけど」


と言ってあたしの前まで来る。

禁断の部屋は薄汚れたカーテンが閉めてあり、6月の終わりといっても部屋は酷く蒸していた。



「……なに?」


そう呟きながら俯いた直後、千秋はあたしの手を強く握り自分の身体へとひっぱる。



「い、いきなりなにす……」


言葉が途切れた。

千秋があたしの唇を塞いだから。

それは黙らせるためだけのようなキスだった。



「“シイ”なんて呼ばれてんな」


耳の辺りに千秋の息を感じてゾクゾクした。



「千秋……?」


今の、なに?

あたしの手を口元に運んで唇で触れる。

 

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