【続】俺様王子と秘密の時間


「他になんかあんだろ?」

「え……?なんか?」


突然なにを言い出すの?



「オレがお前に会いに行ったら困る理由」


ドクンッ……。

千秋は見透かしたような瞳を向けて言う。



「なぁ?どうなんだよ?」

「……だから、秘密にしてるからだってば。バレたら困るでしょ?他に理由なんてないよ……」


嘘をついた声が震えた。

バレたら困るんじゃなくて、バレてしまったら怖い。


ほんとの理由を言うことが出来なかったのは、好きな人よりも自分のことを心配してるヤツだって思われるのが怖かった。


軽蔑されるのも、嫌われるのも。



――全部、怖かった。

何一つ勇気を奮い起たせない自分が一番嫌だ。



「邪魔されんのはシャクだけど、別に困ることねぇよ?」

「……」


あたしが困るなんて、とても言えなかった。



「もう秘密なんか止めにしてバラしちまうか?」


え……?

 

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