secret WISH
大きな爆発音に、駆け付けてみれば
腹部から酷く出血したお前が倒れておった。
この言葉から始まった、過去の真実。
夢では知れなかったチャロがいなくなった理由が
爺さんの話で、全て知ることは出来るだろうか。
「その後ろで、チャロは泣くことも出来ずに、震えていてな」
セレスに止めを刺そうとしてか、
そのエル・ディアブロの女がお前に近づいた時、
チャロの力が目覚めた。
ぐるぐると漆黒の螺旋を纏い、チャロが手を上げた時
地面から無数のドルガーが出てきたんじゃ。
それが一気にあの女に飛びかかったと思ったら
セレスとチャロはいつの間にかわしの視界から消えていた。
女はなんとかドルガーを振り払うと、
何かを探す様に辺りを見渡し、一つ笑みを零して消えた。
「‥笑み?」
「うむ、きっとその時に思ったんじゃろう」
チャロが、仲間だろうと。
そしてその日に、お前たちは帰って来なかった。
次の日、チャロだけがわしのところに現れた。
セレスは何処にいるんじゃと訊くと、ただ俯いて
『おとうさんは、どうやっておかあさんのきずをなおしてたの?』
と、訊いてきた。
前に一度、ルベが腕を骨折した事があったんじゃが
治りが異常に早かったことがあっての。
でも、わしはその事について何も分からんかったから
答えようはなかった。
『そんなことより、セレスは!?』
『‥まだいきてる。しんぞうのおと、ちいさいけど』
『何処に?』
『うらの、せかい』
「‥裏の世界?」
「あぁ、わしも何の事か分からんのじゃが、チャロはお前が裏の世界にいると。‥何か覚えとらんか?」
今度は爺さんが俺に問う番の様で。
裏の、世界‥。
「そういえば‥、不審なところはあったな」