恋めぐり
猛流と私は話しがズレて行っていた。

それを止めたのは彰だ。

「お前たちはどうしてこんなに話しが脱線するんだ。好きな刑事の話しがどうやったらおっぱいの話しになるんだ。玄関先でおっぱいおっぱいと恥ずかしくないのか!特に桜理!お前は女の子なんだからおっぱいなどと連呼するな嘆かわしい」

「彰が一番言ってるじゃん。気持ち悪いっ」

「お前、チッパイ好きだからな〜。マイナーリーグめ」

「あの、私のお話を聞いていただいてもよろしいでしょうか?」

私達は水谷のことをすっかり忘れていた。

「相変わらず中が良いみたいだね。君たちは」

水谷の後ろから、年の頃は私たちと同じくらいの男の子が出てきた。

茶髪で目がクリクリしてて、口元が猫みたいな子で女の子受けの良さそうな顔している。
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