SSマジック
「ねぇ。顔か体選びなよ」
髪の毛をさらに引っ張り、顔に近付き言う。

「はやく!」
無言になっている女に、優は怒鳴り付けた。

「から…だ…」
「聞こえねぇんだよ!!」

そう言うと、女の腹を思いっきり蹴った。
「うっ…」

転がったまま少し横にずれた。
女は腹を守るように丸まり、ガタガタ震えだした。

優は背中を数回蹴り、女が腹を見せるのを待った。

「いいかげん腹見せろよ!」
「うっ」

力いっぱい背中を蹴った。
女は一瞬隙を見せた。

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