SSマジック
しばらくして、優の家の前についた。

「優。ゆっくり休んでね」

優に一言だけかけると、車は走り出した。

和人と愛と運転手の三人。
愛はすごく気まずかった。

無言のまま、和人のマンションの前に降ろされた。

「寄っていけよ」

それだけ言うとさっさと歩いて行ってしまった。

慌てて後ろをついていった。


家の中に入ると、ソファにカバンを置き、冷蔵庫から飲み物を取り出した。

「ん」
ビールをのみながら歩いてくる和人の手には、コップが収まっていた。

「ありがと」


「オレンジジュース!」
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