こころの展覧会
「はい…男です…」
「…………」
藍の答えに、女性はしばらく黙ったまま、藍の顔を眺めた。
「…あの…どうかしました…?」
女性の視線に、困惑した藍は、たずねてみた。
「あっ…すまないねぇ、あんた、中性的な顔してんだねー、声高めだし、細っこくて色白で、背も小さいし……」
「よく言われます。女に間違われることもありますし…」
藍は女性から視線をそらした。
気にしていることを、どんどん言われた為、出そうになった溜息を引っ込めた。
やはり間違われていたのだ。
「…って…申し訳ないっ!!気にしてたっ?それと…、その着物も女用なんだよな…まぁ、今準備できるのは女物しかないから、我慢してもらうしかないんだけどさ…」
「お世話になったのに、嫌とは言いませんよ。着せてください」