遠目の子鬼
僕は又兵衛に勧められて部屋の奥の方に腰を下ろした。


そして又兵衛と子供達が僕を取り囲む様に座る。


子供達は僕に興味深々。


聞きたい事が沢山有るみたいだった。


子供達の瞳は、きらきらと輝いて見えた。


「ねえねえ、お兄ちゃん人間なの?」


『ひい』が僕に訪ねた。


「え?うん、そうだよ。僕は人間だよ」


僕の答えを聞いた三人は再び一つに纏まって何やら、ごにょごにょと相談して居る。暫くそれを続けた後、『ふう』が僕に向き直ると、ちょっと不思議そうな顔で僕に訪ねた。
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