白黒先生-二重人格彼氏-
「ん……」
先生が漏らした小さい声に、あたしは飛び上がりそうなほど動揺してしまった。
けれど先生は、相変わらず寝息を立てたままで、ほっとする。
ていうか…。
こうして改めて見ると、ほんと格好いい顔してるよ…。
…ってあたし、何考えてんのさっ!!
「んんー…っ」
「なっ、なななっ!?」
先生が寝返りをうったかと思うと、その体は机から落下して…。
ドサッ!
気が付くと、あたしの上に。
「わぁーぁっ! や、やばいって!!」
気が付くと、まるで先生があたしを“押し倒して”るような体勢に。
お、重いし近いし!!
そうすればいいのーっ!?
「んぁ…ん………ん゛!?」
目の前にある先生のまぶたが、ゆっくりと開く。
あたしはどうすることもなく、ただ苦笑。