聖花学園~花よ咲き誇れ~
「ええ、そうしましょう」
 仕方ないので、そう返事をする。

 でも心の中では悪態ばかりつく。


 なんで流依と一緒に帰らなきゃないのよ!
 大体わたしと流依って相性悪いのに、何で流依はわたしに構うわけ!?


 表面上は無言の笑顔で、心の中では愚痴を言う、そんな状態で生徒玄関までの廊下を歩いた。

 それでも生徒玄関につく頃には諦め、寮までの辛抱だと言い聞かせて覚悟を決めた。

 だが、丁度そのとき校内放送が聞こえた。


『1-Cの水上 流依さん。担任の鈴木先生がお呼びです。まだ校内におりましたら、至急職員室までお越しください。繰り返します……』


 天の助け!!

 思わず両手を組んで祈りたくなった。

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