聖花学園~花よ咲き誇れ~
「小都子? ……どうしたの……?」


 皆に見惚れていると、和子先輩がわたしを覗き込むように見ていた。


「え? あ、いえ。何でもないです!」


 慌てて誤魔化したわたしに、「そう?」と不思議そうな顔をする和子先輩。




「さてと、じゃあ皆行こうか」

 翔子先輩が仕切る。

「由宇花先輩は現地で合流なんだろう?」


 と、直接由宇花さんと連絡を取り合っていたわたしに聞いてきた。

「はい。由宇花さんより早く来てたら、お昼オゴってくれるって言ってました」


「マジで!? 姐御気前良いじゃん!」

 嬉々としてそう言ったのはもちろん優姫先輩だった。



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