聖花学園~花よ咲き誇れ~
 頬に手を当て視線を合わせる。


「悲しいな……貴方達にはいつも笑顔でいて欲しいのに……」


 直接言われた子は顔の熱が一気に上がったみたい。

 ここから見てもそれがよく分かる。



 翔子先輩はその子から手を離し、他の生徒達に視線を向けた。


「私に、笑顔を見せてはくれないのかな?」


 寂しそうに微笑んで言った言葉に、その場に居る生徒達は皆慌てて笑顔を作った。




「そ、そんなことありませんわ」


「そうです! ストレリチア様のためでしたらいつでも……いいえ、いつも笑顔でいますわ」


「ええ、ええ! わたくし達、皆仲良しなんですわよ?」




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