聖花学園~花よ咲き誇れ~

「今このときは、お前は皆の姫君だ」

 そしてフルーツをテーブルに置くと、皆がわたしの目の前に整列した。



『気に入っていただけた? 姫君』


 声をそろえて、微笑まれた。




 正直、気に入ったかどうかは良く分からなかった。

 とりあえず、恥ずかしかった……。


 でも、そんなことはどうでもいいほどに、皆の気持ちが嬉しかった。


 プレゼントは受け取らないって言うわたしに、受け取ってもらえるプレゼントは何かとか、色々考えてくれたんだろう。

 朝の時間なんて皆慌ただしいはずなのに、こんな時間を作ってくれるなんて……。



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