無色の日の残像
「何で羽海は美人で良い名前なのに、俺は性格悪そうでその上変な名前なんだ!? あからさまに男と女で態度変えんなよ」
テーブルを叩いて立ち上がった空気を見て、ウミこと──羽海は泣きそうになった。
「けなしたのが気に障ったんなら、褒めとくよ。きみたちは二人とも顔は良いと思う」
「はァ!?」
羽海は必死に空気を座らせようと制服を引っ張った。
やめてよ、相手は武器持ってるんだよ。
声にならない声で言うが、当然空気には届かない。
拳銃とナイフを携帯した少年少尉は、澄ました顔で更に空気の感情を逆撫でした。
「可愛い女の子は性格もいいけど、顔の良い男は性格悪い奴が多いって言うからな。従ってきみはきっと性格が悪い」
「うなぁ──」
空気が変な声を上げて爆発しそうになった時だった。
テーブルを叩いて立ち上がった空気を見て、ウミこと──羽海は泣きそうになった。
「けなしたのが気に障ったんなら、褒めとくよ。きみたちは二人とも顔は良いと思う」
「はァ!?」
羽海は必死に空気を座らせようと制服を引っ張った。
やめてよ、相手は武器持ってるんだよ。
声にならない声で言うが、当然空気には届かない。
拳銃とナイフを携帯した少年少尉は、澄ました顔で更に空気の感情を逆撫でした。
「可愛い女の子は性格もいいけど、顔の良い男は性格悪い奴が多いって言うからな。従ってきみはきっと性格が悪い」
「うなぁ──」
空気が変な声を上げて爆発しそうになった時だった。