【 LOVERS 】
『繭?仕事終わった?
急に雨降り出したけど、
大丈夫??
今どこにいるの?
僕がそっちに行くから!』

と一気にしゃべった。

「・・・もう、
仕事は終わったよ。
駅に向かう途中でこの雨
・・・今雨宿りしてる。」
繭は歩きながらしゃべっていた
ようだった。

『近くにカフェとかある?』
と僕が聞くと

「もう少し歩かないとないかな?」

『繭、今どこの駅に向かってるの?』



信じられない!

繭はうちのすぐ近くにいた。

急いで下に降りて行く、
うちに傘なんてあった?

叶夜の忘れていった傘を
見つけた。

ラッキー♪


雨の中、僕は繭の元に向かっていた。

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