【 LOVERS 】
ザ―ザ―ザ――
雨はより一層激しくなり、
僕らはその場に佇んでいた。
『さっきよりひどくなったね』
この沈黙に耐えれなくなった
僕は前を向いたまま繭に
声をかけると
「うん、これからどうしようか?
・・・雨だし、別の日にしない?」
と言われてしまった。
『うん・・・そうだね・・』
この雨の中、出歩きたくないよね。
それにしても止みそうにない・・・
というより雷までなってるし!
僕ってついてなくない??
普段やらないことやったから?!
フッと横にいる繭の肩が
震えているのに気がついた。
『繭・・・寒いの?どこか・・』
周りにはホテルしかない。
繭に会って、2人相合傘で
歩いてたら急に雨がひどくなって
しまい、急いで屋根のある場所へ。
「・・・平気だよ」
と僕の目を見て小さく笑った。
ホテル街のど真ん中で、
男が2人自販機の横で雨宿り・・・
繭をホテルに誘う?
『繭・・・もし繭が
嫌じゃなかったらだけど、
うちに来ない?
駅に行くより
ずっと近いんだよね。
風邪ひいたら困るから・・』
僕は他の人だったら言わない
言葉を繭には言ってしまう。
きっと奈央さんにも
言わないだろう・・・
繭はどこか儚げで
壊れてしまいそうな印象を受ける。
そしてここに本当に
存在してるのかさえ
不安になってしまうんだ。
こんなに近くにいるのに・・・
雨はより一層激しくなり、
僕らはその場に佇んでいた。
『さっきよりひどくなったね』
この沈黙に耐えれなくなった
僕は前を向いたまま繭に
声をかけると
「うん、これからどうしようか?
・・・雨だし、別の日にしない?」
と言われてしまった。
『うん・・・そうだね・・』
この雨の中、出歩きたくないよね。
それにしても止みそうにない・・・
というより雷までなってるし!
僕ってついてなくない??
普段やらないことやったから?!
フッと横にいる繭の肩が
震えているのに気がついた。
『繭・・・寒いの?どこか・・』
周りにはホテルしかない。
繭に会って、2人相合傘で
歩いてたら急に雨がひどくなって
しまい、急いで屋根のある場所へ。
「・・・平気だよ」
と僕の目を見て小さく笑った。
ホテル街のど真ん中で、
男が2人自販機の横で雨宿り・・・
繭をホテルに誘う?
『繭・・・もし繭が
嫌じゃなかったらだけど、
うちに来ない?
駅に行くより
ずっと近いんだよね。
風邪ひいたら困るから・・』
僕は他の人だったら言わない
言葉を繭には言ってしまう。
きっと奈央さんにも
言わないだろう・・・
繭はどこか儚げで
壊れてしまいそうな印象を受ける。
そしてここに本当に
存在してるのかさえ
不安になってしまうんだ。
こんなに近くにいるのに・・・