シンシア ( l )
強気な言葉を吐き捨て、部屋を出ようとした時だった。
「ね〜、まだ遊ぼうよっ。 貴方 強い奴 好きっ!?」 後ろから女の声がした。
振り向くとチャイニーズルックの美女が立っていた。 思わず胸の谷間とスリットに目がいく。
「貴方・・・エッチ・・・フフッ・・・・・・闘ってみるっ!?」 微笑み、ヒューッと口笛を鳴らした。

直径一メートル位の黒い魔口(まこう)が一つ、また一つと時間差的に増え、四つに成った。
目の前をダンスをするように左右に動き、襲撃をする。

魔口には、二匹ずつ植物型ゾンビが入っていて胴から上が外界に出ていた。
荒い息をしたルージュに暇を与えず攻撃し始める。 左背中を切り裂く、左中指と小指を噛まれ、引きちぎられた。 「うっ」
左腕と右足をつかまれ、左側の首を噛まれた。 「ゲ〜ッ、あアあアッ・・・」
叫ぶ暇を与えず胴体が真っ二つに引き裂かれた。
グッシャキュ〜、プツ。 鈍く、変な、小さな音がする。
口から血を吐き、即死させられた。

「小バカにするからバチが当たるのよっ。 フフッ」
可愛らしく美女は、首を傾けて微笑んでいた。
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