あの男は私に嘘をつく
4時間目が終わると、修二が私に声をかけてきた。











「屋上でメシ食ぉーぜ。」










まさか…2人??






……でも、付き合ってるんだもん。2人でご飯食べたり…するよね。ここで断ったら…、変だ。











「そう…だね。」











「美香子、行こうぜっ!!!」










私はちらっと美香子を見た。私が目を丸くしたのは、美香子がいつもの調子で笑っていたからだった。










「あんたたち、付き合い始めたんでしょー??昼くらい2人でイチャイチャしたら〜??」











「いってぇよ、美香子っ!!じゃあ、お言葉に甘えるわっ!!行こう、恭子!!」











修二の背中を結構強めに叩いた美香子が、なんだかいじらしくて、切なく感じた。









修二は美香子の厚意を受け、私の背中を押しながら、屋上まで連れていった。
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