私があなたであなたが私!?
それにしてもこんなところで
また会えるなんて…!
う、運命?!
でももう少しロマンチックな
感じがよかった…
喫茶店とかカラオケとか
ベタに…
でもお好み焼き屋って!
でもそれも珍しくていいかも♪
いや、会えるだけで嬉しい!!
私はほわんとした顔で
彼を見つめながら席に座った。
店内はいかにも
お好み焼き屋さん!
といった感じで少しせまい。
壁には染みもある。
しかしそんな年季の入った独特の雰囲気はどこか懐かしく思える。
なんか落ち着く〜
私が店内を見渡しながら
そんなことを考えていると
王子がニコッと笑いながら
言った。
「ではご注文が
お決まりになりましたら
またお呼びください」
彼はお辞儀をすると
また店の奥へ
行ってしまった。
さぁて、何を食べようかな〜
私はルンルンで
メニューを見た。
というかメニューを
見なくても決まってる!
いうまでもなく『えび』♪
昔っから私は
お好み焼きでこれ以外を
頼んだことがない。
お母さんには
呆れられていたほどだ。
でも仕方がない!
お好み焼きはやっぱり
えびが一番だ!!
ちなみにお母さんは
昔っからミックス。
なんでもお得な気分がするから
らしい。
お母さんは分かってないな〜
えびの美味しさを…!