海の上で、輝くアナタ。
「んじゃぁ、行くぞ。」
船の先端まで行くと、ルイカンドさんとカルチェさんとアキさんが準備をして、待っていた。
船から下りるときは、毎回ルイカンドさんが私をお姫様抱っこをして、飛び降りる。
ですので、ルイカンドさんは「下りるぞ」と私に手を差し出す。
照れくさそうに、俯きながらその手をとると、勢い欲引っ張られ、そのまま抱きかかえられる。
「フハッ、やっぱ軽いな、お前。」
こんなに間近でアナタの笑顔を見たら、誰だって、
ぎゅっ、
「…麗、華…?」
我慢できませんよ……
私は頬を真っ赤にし、ルイカンドさんをおもいっきり抱きしめた。
「っ、お、おりるからなっ」
「はイ」
そのままルイカンドさんは飛び降り、私をサッサト下ろす。
「……あ、」
思わず掴んでしまったアナタの袖。
「…?あぁ、手、つなぎたいんだろ?」
あなたは言う。
笑顔で言う。
私に言う。
「…はいっ!」
私はアナタの手をギュッと握る。
はぐれないように、
アナタが何処にも行かないように、繋ぎとめる運命の真っ赤な糸みたいで、
とても温かかった。
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