海の上で、輝くアナタ。
「よし、あれだ。3人で1日泊まれるドンだけ古くても小さくてもいいから、一番安い部屋探して来い。洗濯と風呂両方可能なとこだ。」
「「「了解(イエッサー)」」」
「じゃぁ、いくぞ?」
ルイカンドさんは、私の手をひき、皆さんと反対方向に行く。
「ど、どこニ行くのですカ!?」
慌てて、ルイカンドさんに問いかける。
「…お前の服買いにだ!!!」
そう、それは初めて見た。
海を背景に、光に包まれ、輝いた彼の姿。
私は、その姿に一気に心を惹かれてしまった。
どうして、この人は…
こんなにも輝いているんですか…
少し不安になる、
こんなにも素敵な人に、
ここまでやさしくしていただき、
手を繋いで、
笑顔を貰って、
名前を呼んでもらえる、
なんて贅沢な人なんでしょう…
私は……
そんな私の心を見抜いたかのように、
彼は私の手をギュッと握る。
「麗華、」
そう笑顔で私の名前を呼んでくれる。
「お前はなんの色が好きなんだ?やっぱりズボンにするか?スカートにしたいか??どんな服が好きだ?」
「アナタが選んでくださイ、私に合う服を選んでくださイっ」
私はそう微笑んだ。
独占率なんてみっともない、
ココまで贅沢なのに、
それでも1つだけでも欲しかった、
私とアナタの2人だけの形に残るものが…
欲しいとおもう私は、
どれだけのわがままなんでしょうか・・・
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