海の上で、輝くアナタ。
「よし、」とだけ、いい、お店にはいる。
「…こ、コレはどうだ!?」
ルイカンドさんが選んだ服は、青のヒラヒラの服に、うす茶色の二重になったすこしミニのスカートだった。
「海みたいだろ?」
馬鹿みたいに思えた、凄く単純な理由。
綺麗はサラサラの砂浜に、真っ青で透き通るような海。
それでも、馬鹿みたいで、それでも正直で、単純で、笑みがこぼれる。
「なっ!!笑うことねーだろ!!!」
顔を真っ赤にする彼に、さらに笑みをこぼし、
「凄くいいです。海大好きなんですっ、」
その時はまだ分からなかった。
私は海が好きではなくて、海に輝く、ルイカンドさんが好きだったって言うことが…
それに気付くのは、
取り返しのつかない、
アナタと離れた場所だった。
私はルイカンドさんの選んだ服を試着室で着替えてみる。
「麗華!麗華!まだか?まだか!?」
「お、お客様お静かにしてくださいっ!」
「あ、すみませんっ!」
そんな言葉が何度も続く。
「ルイカンドさん?」
「あ、麗華っ!!!」
試着室からでると、パァアと顔を明るくする。
「はずかしいですよっ?」
そういって、フフッと頬を染め微笑む。
「似合う、似合うっ!これからずっとコレでいろ!!お前の目印だ!!」
私を抱きかかえ、笑顔でそういう。
「目印って、なんですか?私はルイカンドさんを呼んだら飛んでくるんですか?」
イタズラッぽく微笑んだ。
「そうにきまってんだろ!!!!お前は俺のだっ!!」
アナタは、当たり前のように私に笑顔をくれる。
その笑顔は私のもので、私はアナタの物、
そういう関係に、なってしまった。
それは、これからも続いていく物だと、
おもっていた。