最高級の召使
その一ページ目には
ローサと真っ赤に染まる空をバックに
キスをしようとしてる
写真だった。


さらに心臓に追い打ちをかけた。



「あ・・・もう絶対見ないほうがいい。」
そう口にしながらページを
めくる私がいた。


美しいローサが
若くてちょっとロン毛の
倉之助に絡みつく。


刺激的な写真に
嫉妬と興奮が入り混じる。


何枚も何枚も・・・
まるで芸術のような写真


裸の写真もあった。



二人の歩いてきた年月を感じさせる。



最後の写真は
病室でキスをする写真だった。


やせ細ったローサが
レンズを見据えている。




私に何か語りかけているように・・・



アルバムを戻した。



私は絶対離れないから・・・・
倉之助の妻になって
愛する人の子供を産む・・・・
ローサにはできなかったこと


絶対やりとげるんだ。
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