%やっぱり俺様が好き!(作品紹介&つぶやき)%
「あのさ、これは逃げるしかないと思うんだよ」

私は冷静に返事をした。

「とにかく、最後の一人にならないように、帰省する。それしかないでしょ」

「でも、私、大事な講義が最終日の5限に入ってるから帰れません」

由美はこの寮一、いや、学校一くらいにまじめで、なんと講義を休んだことがない。

当然、代返なんてものとは無縁の住人だ。

「私、とっとと出て友達の家に泊まるわ」

愛子はすでに、由美を裏切ることに決めたらしい。

「そんな!!」

と悲鳴を上げる由美に、ごめん、と小さくつぶやく。

いや、それ正解だよ。愛子。当然の判断。

愛子が由美を助ける気があったのかどうか、たんに部屋をのぞきたかっただけなのかは不明だが、

とにかく由美はあっという間に荷物をまとめ、次の日には寮を出ていた。




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