キミは許婚
聖も車から出てきて二人で並んで入口へ向かう。
「本当は貸し切りにしようとしたんだがな、1か月前から事前申し込みが必要だと断ってきやがった」
「か、貸し切り!? いいよ! そんなの!
あたし達しかお客さんがいない遊園地なんて楽しくないし!」
「そうか? 明がそう言うなら上条不動産の開発予定地域からここは外してやるか」
「え……っと、まさかとは思うけど……聖の申し込みを断ったから……?」
「あぁ、当然だろ? 俺の申し込みを断ったんだぞ? 開発予定地域にして圧力もかけて閉園に追い込んでやろうかと……」
……こ、怖い!
怖いよ、この俺様社長!!
日は照っていて暖かいというのに、あたしの身体は小刻みに震えた。