キミは許婚
ゆっくり引っ張り上げると、聖はヨタヨタしながら立ち上がった。
聖の身体を支えながら歩き、近くにあったベンチに二人で並んで腰かけた。
「何か飲みもの買ってこようか?」
「……悪い……お茶か、何か……」
聖は天パの髪を掻き上げながら、呟くように頼んできた。
額にはうっすらと汗が滲んでいる。
はぁ……と軽く息を吐き出す姿は色っぽくて、
テレビでこんな姿を見せたら女の子が卒倒しちゃうだろうな、なんて思った。