キミは許婚


あたしはそんな色っぽい姿よりも、あたしの気遣いに「悪い」と言ってきた聖に驚いた。



「うん、待ってて! お茶買ってくる!」


「……なんだか嬉しそうだな」


「え、そうかな!? あ、売店行ってくるね!」



聖に言われて気付いた。


あたし、顔が笑ってる。



その理由はきっと……聖の弱みが見えたからとかじゃなくて、頼られた嬉しさから……。



今度は熱くなる顔を押さえながら売店へ急いだ。
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