キミは許婚
売店でウーロン茶とメロンソーダを買い、両手に紙コップを持って、危ない足取りで聖の元へ戻る。
ベンチに近づき、こぼさないようにと思って両手に集中させていた目線を聖に向ける。
聖はまだしんどいのか、顔を仰向けにして目を閉じたまま大きく息を吐き出していた。
「弱ってるなぁ、聖。……早く持って行ってあげよ!」
売店へ向かう前と一緒。
あたしの顔はきっと笑ってる。
「ひじ……っ!!」
聖の向こうに……ある二人組を見つけるまでは……。