キミは許婚


聖を呼んだと同時にあたしは気付いてしまった。



そして聖があたしに気付いたと同時に……聖の背後にいる二人組の一人も……こちらに気付いた。




様々な感情といくつもの視線があたしの身体を縛りつけて、その場から身動きがとれなくなる。



紙コップを持っていた両手の感覚がなくなり、あたしは両方とも落としてしまった。



「明!」



聖の声が遠くに聞こえた。



地面にウーロン茶とメロンソーダが広がって……相容れないものが混じり合う。

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