キミは許婚


「ダメだよ……今日くらい仕事から離れなきゃ」


「今は大事なときなんだ。そういえば今日はデートだっただろう? どうだった?」


「お、お父さん! 今、話逸らしたでしょ!」



怒ったせいなのか、それとも聖を思い出したせいなのか、わからないけれど今、顔がものすごく熱い。



「いいじゃないか。どうだ? 少しは好意が持てたか? ワシはいい男だと思ったが」



本当ならすぐさま否定してやりたい。



好意なんか持てるはずがない!


全然いい男なんてもんじゃない!


って。
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