キミは許婚
「哲太くんか。しばらく会ってないな……」
「でさ! 聞いてよ! 哲太、彼女がいたんだよ!?」
「へぇ……彼女。いいじゃないか。そういう年頃だ」
「そ、そうだけど……」
哲太に彼女がいるってわかったらやっぱり普通はそういう反応なのかな。
あたしが泣いちゃったり、感じた想いは……やっぱり聖が言うように好きだった証拠?
「明? どうした?」
あたしが俯いていると首をかしげながら父が優しく聞いてきた。