キミは許婚
画面には名前が写し出されず、携帯の番号のみ。
「も、もしもし!」
「明さまでよろしいですか? 上条の秘書の柚野です。7時となりましたのでお迎えにあがりました」
時計を見ると7時丁度。
……さすが聖の秘書。
しっかり教育されてるんだ……。
「い、今出ます! すぐ行きます!」
慌てて階段を駆け下りて玄関へ向かう。
「あ……お母さんに言っておかなきゃ!」
玄関まで来て一旦引き返し、リビングに顔を出す。