キミは許婚


聖は皆の反応を楽しむようにニヤリと口元に不敵な笑みを浮かべ、



『せっかく副社長に降格したんで、自由にやらせてもらいますよ』



と言って、セットされていた髪をくしゃりと崩した。


崩された髪型は、聖が天然パーマだということを思い出させる。



『上条君! 君は……!』



ワナワナと震えている社長を一見すると



『腹が立ったらまた降格ですか? いいですよ、すれば』



なんてまた憎まれ口を叩いている。



あたしの心臓はハラハラどころじゃないよ。


冷や汗が今はダラダラ流れてくる。
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