キミは許婚
早く帰ろう。
家に帰っておいしいご飯を食べて、聖にメールなんて送らず眠る。
朝がくれば新しいハタチのあたしがいる。
夕日を浴びながら目を瞑り、深く空気を吸い込んでから息を吐いた。
「……今日は意外と食べられるかも!」
幸せな誕生日にしよう。
朝は哲太に祝って……もらったことにして、父と母にもたくさんお祝いしてもらおう。
あたしには、聖がいなくなってもたくさんの人がいるんだから。
その内、きっとぽっかり空いた穴だって埋まるよ……。