キミは許婚


「明! キッチンに来ちゃだめって言ったでしょう!」



母はやっぱりムッとした顔をしている。



「だって気になって……それより、四皿の理由は?」



あたしは身を乗り出して問い詰めた。


母は「もう……」と仕方なさそうに息を吐いてから、首を傾げた。



「このお皿だけど…………実は誰が来るのか、お母さんにもわからなくて」


「へ?」



拍子抜けしたあたしは、乗り出していた身を、肩の力を抜くとともに落ち着けた。



「お父さんからさっき電話があってね。いきなり……お客様をお招きするからって」



お客様……。


どうしよう……本当に新しい許婚、紹介されたりして!!
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